こんにちは。
皆さんはマンションやテナントビルで、エレベーターのドアに貼られた「点検中」の札を目にしたとき、どう感じますか?
「急いでいるのに不便だな」「中で何をしているんだろう?」そう思われる方も多いはずです。実はあの札の向こう側で、私たち技術員は「エレベーターという精密機械」と、かなり泥臭く、かつ繊細な対話を繰り広げています。今回は、普段は絶対に見ることのできない「点検中の裏側」について、少しだけお話ししましょう。
1.「かごの上」は情報の宝庫
まず、私たちが向かうひとつがかご上、つまり皆さんが乗る「エレベーターのはこ」の天井の上です。技術者しか持っていない専用の鍵を使って乗り場の扉を少しだけ開け、かごの上に上がります。ここでは主に以下の作業を行います。
ドア開閉装置の清掃と調整:エレベーターの故障で最も多いのが、実は「ドアの不具合」です。ローラーにゴミが詰まっていないか、ベルトが緩んでいないかを細かくチェックします。各装置への注油:金属同士が擦れ合う部分には、適切な油分が欠かせません。古い油を拭き取り、新しいグリスやオイルを差す。この「拭き掃除」こそが、異音を防ぎ、寿命を延ばす最大の秘訣です。
2.「巻上機」などとの対話
次に、建物の最上部や専用のスペースにある「機械室」へ向かいます。ここはいわばエレベーターの「心臓」である巻上機と「頭脳」である制御盤が収納されている場所です。
ブレーキの点検:最も重要な安全装置です。ブレーキパッドの摩耗具合を確認し、隙間が 適正に保たれているかを測定します。
ロープの摩耗確認:かごを吊っているワイヤーロープに傷や細り、素線、破断などがないかを目視と触診で確認します。
制御盤の清掃:精密な電子基板は埃に弱いため、エアダスターや専用のブラシで慎重に清掃します。たった一粒の埃が接触不良を引き起こし、エレベーターを止めてしまうこともあるからです。
3.「ピット」という名の最下層
最後に向かうのが、エレベーターシャフト(昇降路)の最底部、通称「ピット」です。
暗く、ひんやりとしたこの場所には、かごが万が一オーバーランした時のための「緩衝器(クッション)」、リミットスイッチ、ガナバマシンなどが設置されています。ここには埃やゴミが溜まりやすいため、念入りな清掃を行います。
また、地下水などの浸水がないかも厳しくチェックします。
なぜ「清掃」と「注油」にこだわるのか?
私たちが点検時間の多くを「清掃」と「注油」に費やすのには理由があります。「故障を直す」のが仕事ではなく、「故障させない」のが私たちの真の仕事だからです。
エレベーターは数万個のパーツで構成されています。小さな埃がセンサーを遮り、わずかな油切れが金属を削り、それがやがて大きな事故や故障につながります。
私たちが「点検中」の札を設置して作業している時間は、いわばエレベーターにとっての「人間ドック」および「エステ」が同時に行われているようなものだと思ってください。安全という名の「当たり前」を守るために作業が終わる頃には、私たちの作業着は油と埃で真っ黒になります。しかし、試運転をして、何の異音もなくスムーズに滑り出すかごを確認した瞬間、その疲れは吹き飛びます。
「点検中」の札を片付けた後、最初に乗ったお客さまが私たちの存在に気づくこともなく目的地へ向かわれることが殆どです。その「当たり前の日常」を壊さないことこそが、技術員としての誇りです。もし街中で「点検中」の看板を見かけたら、「あぁ、今あの中でエレベーターがリフレッシュしているんだな」と、少しだけ温かい目で見守っていただけると幸いです。
今日も私たちは、皆さんの安全を乗せて、札の向こう側で汗を流しています。
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