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五感を研ぎ澄ませ。油の匂いで摩耗を察知する

皆さま、こんにちは。いつもお読みいただき、ありがとうございます。前回までで、足裏の「平層」、耳での「異音」と続いてきましたが、今回お話しするのは、おそらく最も直感的で、かつ説明が難しい技術——「嗅覚」と「総合的な感覚」についてです。エレベーターの機械室。そこは独特の香りに満ちた空間で

エレベーターの異音は叫び声。ベアリングの悲鳴を聴き逃さない

前回は「平層」における足裏の感覚についてお話ししましたが、今回は「耳」、すなわち聴覚によるエレベーターメンテナンス保守技術員の診断技術について深掘りしていきたいと思います。エレベーターの機械室に一歩足を踏み入れたとき、そこには独特の世界が広がっています。巻上機が回転する重低音、制御盤のリ

制御盤の基板は、まるで美しい都市の地図のようだ

エレベーターの最上階、あるいは機械室の重厚な鉄扉を開けると、そこには静謐な熱気を帯びた「心臓部」が鎮座しています。制御盤――その扉をさらに開いた先に広がる光景を、私たちエレベーターメンテナンス技術者は愛してやみません。緑色のプレートの上に、整然と配置されたコンデンサ、抵抗、そして無数のICチ

「開」ボタンを連打しても早く閉まらない理由~制御システムから見る「安全」と「効率」の境界線

エレベーターの前に立ち、急いでいる時。あるいは、誰かが乗ってきそうで来ない、あの微妙な間(ま)を埋めたい時。ついつい「閉」ボタンを連打してしまった経験は誰にでもあるはずです。そして、心の中でこう毒づくのです。「連打しているのに、ちっとも早く閉まらないじゃないか」と。ハッキリといいます。「

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